警察官が辞める理由トップ10|元警察が語る「本当の退職理由」

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 今年令和8年度から始まった警視庁の制度改革もあり、初任給の大幅な引き上げや新たな奨学金返済支援制度、社会人採用の枠組みの拡大61歳まで、警察学校のスマホ利用の規制緩和など、大きな変化が見られます。以下、内容は元警察官の談話をまとめました。
退職者の増加と、応募者の激減、合格者の辞退率四割などの背景があります。
 これから警察官を志す方々に、この時期だからこそ元警察官たちが語る「本当の退職理由」をお届けします。。
特に多く挙げられた、要因や象徴的なエピソードを中心に、10のカテゴリーにまとめて詳述します。
警察官のメリット・デメリットも掲載

1. 深刻なパワーハラスメントと、組織の不作為

 署長の怒号が響く執務室。毎日誰かが土下座寸前で震え、決済書類は山積みのまま放置される異常事態に、警部補は耐えきれず本部ホットラインへ。「知ってますが…」と事務的な返事で絶望が決定的に。「この組織に未来はない」と退職届を書いた夜、窓から見える街灯が涙で滲んだ。組織には自浄作用がない」と確信したことが退職に繋がりました

2. 「敷かれたレール」への違和感と将来の見通し

  若くして昇任し、将来が安泰に見えるからこそ辞めるケース
  • キャリアの限界: 巡査部長に昇任した際、このまま組織に従順でいれば署長クラスまで行けるという「将来のレール」が見えてしまい、「このレールの上を、定年まで淡々と走るか?」。翌朝、妻の寝顔を見ながら「自分の人生を自分で切り開きたい」と決意。安定の手ごたえより、未知の挑戦が輝いて見えました。
  • 30歳の壁: 定年まで残り30年を警察官として過ごすよりも、新しい世界に挑戦したいという動機です。昇任試験に合格し、将来のキャリア(所長クラスまでなど)がある程度予想できてしまった瞬間に、「敷かれたレールの上を走るだけの人生」に疑問を抱く人がいます。自ら道を切り拓きたいという欲求が、安定した公務員の地位を上回る瞬間です。

3. 同僚や恩師の自死

 尊敬していた上司や仲間が自ら命を絶つという悲劇が、組織の構造的問題を痛感させます。鋼のメンタルを持っていたはずの人間が、追い詰められる現状を見て、「仲間がこれ以上犠牲になるのを許せない」「組織の中にいては彼らを救えない」という強い思いが退職の決断を促しました
事後処理」への限界と「未然防止」への切望警察の仕事が「起きてしまったこと」への対処(リアクティブ)であることに疑問を感じるケースです。
  • アフター(事後)の限界: 凄惨な事件現場や、遺族の悲しみに触れ続ける中で、「事件が起きる前に何かできなかったのか」という無力感に苛まれます
  • 教育や啓発への転身: 犯罪を根絶するには、警察組織の外で正しい通報方法を広めたり、発達障害児への支援(二次障害の防止)など、社会の土台作りが必要だと考えて退職を決意しました

4. 家族との時間や生活の犠牲

 私生活を犠牲にする働き方に限界を感じる時、
  • 単身赴任と家族の涙: 転勤に伴う単身赴任中、たまに帰宅してもすぐに現場へ戻らねばならず、泣きながら別れを惜しむ子供の姿を見て、「家族と一緒に住める仕事」を求めて辞める決断をする
  • 子供の誕生: 子供に障害の可能性を告げられた際、今の働き方で良いのか、将来自分の子が「取り調べ室の向こう側(被疑者)」に座るような社会にしてはいけないと痛感し、人生設計を見直したい

5. 組織の不条理な人事とキャリアプランの崩壊

希望や適性を無視した、あるいは「騙し」に近い人事
  • 刑事への道を閉ざされる: 刑事課への異動を約束されながら、犯罪抑止の閑職に留め置かれ、後輩が先に刑事になるなど、組織に騙されたと感じて絶望するケースです
  • 意味不明な異動: 閉鎖が決まっている駐在所に、あえて1年だけ異動させられるなど、現場を無視した人事にモチベーションを失った

    退職者たちの声から浮かぶのは、巨大な歯車に巻き込まれた無力感。改革を訴えても「伝統だから」で一蹴され、上司の理不尽な命令が「法の名の下」に正当化される日常です。ある元巡査は、深夜の執務室で署長の「今すぐやれ!」という怒鳴り声に耐え、机の書類を握り潰しながら思いました。「この歯車は回り続けるだけ。俺は止まる」。

    上司罵声の感情麻痺

    最初は怒り、次に諦め、そして感情ゼロのゾンビ状態へ。毎朝の朝礼で飛んでくる罵倒が、BGMのように聞こえ始める頃、限界が訪れます。法律(警察法第37条など)で「上司の職務命令に従う」義務があるため、反論すら「反抗」とされ、孤立無援。ある女性警官は、鏡に映る無表情の自分を見て、「人間じゃなくなった」と退職届を握りしめました。

    警察特有の「従わざるを得ない」枷

    民間企業なら「辞めます」で終わりですが、警察は階級社会+法規制で逃げ道なし。違反すれば懲戒処分、忠誠を誓う宣誓書が重くのしかかります。この「強制従属」が、硬直性を増幅し、優秀な人材ほど「外から変える」と決断。

6. 個人の裁量が認められない「犬」の文化

組織の硬直性と、個人の意見が反映されない文化への不満です。
  • 「犬」になれない: 警察組織では「主人の言うことにワンと言う犬」でなければ出世できず、正論を吐く人間や、自分で考えて行動したい人間には生きづらい環境でした
  • 非効率な業務: 事件捜査で忙しいはずの明けの日に、署長の意向で効果の薄い「バイクストップ作戦(ひたすらバイクを止める業務)」に従事させられるなど、業務の合理性のなさに嫌気がさしました
    退職者たちは硬直した組織の壁にぶつかり、「ここで染まるか、抜け出すか」の瀬戸際に立たされました。罵声を浴びせ続ける上司の顔が、次第に感情の靶となり、心が麻痺していく限界点で決断を下すのです。どこにでも起こるパワーダイナミクスですが、警察特有の「法律で上司の指示に従う」縛りが、逃げ場を奪い、絶望を加速させます。

7. 健康上の問題(怪我・病気)

過酷な訓練や、ストレスによる身体の限界です。
  • 病気と孤独: 訓練中に大きな病気(卵巣嚢腫の破裂など)を患い、救急車を呼ぶのも躊躇するような孤独な状況を経験し、タイミングを考えて退職しました
  • 怪我による挫折: 自慢だった健康を怪我(アキレス腱断絶など)で損ない、心折れる瞬間がありました

8. 組織の閉鎖性と相談窓口の機能不全

 警察は秘密保持が絶対であり、悩みを外部に漏らせない「抱え込む構造」があります。内部の相談窓口も、結局は警察官が担当しており、相談しても形式的な手続き(精神科への紹介など)に終始し、根本的な解決にならないという限界が、組織外への脱出を後押しました。

 個人的な不祥事やトラブルが原因となるケース
  • ギャンブルと借金: ギャンブルで消費者金融からの借金が膨らみ、首が回らなくなって家出(失踪)し、最終的に責任を取って退職しました
  • 規律違反: 交通違反や公務執行妨害などをきっかけに、懲戒免職や依願退職に追い込まれることもあります

9.「事後処理」ではなく「未然防止」への転換

 警察の仕事は、起きた事件を捜査し犯人を捕まえる「代理処罰」が中心です。しかし、取り調べを通じて被疑者の背景(発達障害や環境要因など)に触れるうち、「事件が起きる前の環境を整えること(二次障害の防止など)こそが本当の犯罪抑止ではないか」と考え、福祉や教育の道へ進む決意を固める人もいます
  • 実家の家業: 親から後継ぎがいないと相談され、警察官としての経験を活かしつつ、家族への恩返しとして会社を継ぐことを選びました

10. プライベートの極端な制限

 自由を愛する性格と、監視の強い警察文化とのミスマッチです
  • 徹底した管理: 飲みに行く場所、2軒目の場所まで報告義務があるなど、「型にはめられた生き方」に息苦しさを感じ、1回きりの人生を自分の責任で歩みたいと願うようになりました
  • 交際、結婚、飲酒、旅行も上司に報告しなければならない。
    居住地は許可制で、通勤時間や距離によって制限があります。
  • 実家の家業: 親から後継ぎがいないと相談され、警察官としての経験を活かしつつ、家族への恩返しとして会社を継ぐことを選びました

 これらの理由は単独ではなく、複数の要因が重なり合い、「この組織に自分の人生をかける価値があるのか」という自問自答の結果として退職に至るなどが、主な理由でした

 

ボイスレコーダーの駆け引き

深夜の執務室、署長の罵声が響く中、ポケットに忍ばせた小型レコーダーの赤いランプが点滅。録音ボタンを押すか迷う巡査の指先が震えます。上司は「最近お前ら変だぞ」と探りを入れ、視線で威圧。録音データは人事に提出しても「捏造だ」と一蹴され、逆に「上司への不服従」で異動通告。ある元警官は、「レコーダーはただの自己満足。証拠以前に、心が折れた」と語ります。

部下団結の虚しさ

数人の部下が秘密裏に結束し、上司のハラスメントを本部に直訴。朝礼で「署長の指導が過剰です」と声を揃えた瞬間、拍手はなく、冷たい沈黙が広がります。数週間後、一人また一人と「適性なし」で地方駐在所や閑職へ飛ばされ、残った者は「次はお前だ」の恐怖に沈黙。団結は幻想で、階級社会の鉄則「上司絶対」が勝つ。退職したリーダーは、「仲間を売るか、自分を失うか」の選択で、後者を選びました。

警察特有の「飛ばし」文化

法律(警察法)の「職務命令遵守」が盾となり、上司は異動権を武器に反逆者を潰します。民間なら労基法で守られますが、ここでは「組織の規律」が優先。優秀な若手ほどこのサイクルに気づき、「外で正義を」と決断。この駆け引きの末路が、令和8年改革の採用難を招いているのです。

 いかがだったでしょうか。問題意識が高い方が多く、論理は明確です。組織で埋没することより、離脱を選んだ。志が高く、本質を見抜いている。優秀な人ほど辞めていく理由です。

 🔴メリット

高給】給料が高い、卒業後は各種手当や残業代などで手取りが大幅にアップする。
安定性】公務員なので給料、雇用が安定してる。
保険・共済制度】警察官向け保険や、共済が安価で充実している。
制服、装備品の支給】装備品の支給、刑事や公安などの私服勤務者には、スーツ、コート、ワイシャツ、革靴など無料で支給。ただし、耐用年数以内の退職は変換または買取が必要です。
社会貢献】犯人逮捕や、救助活動、事件解決により、被害者の救済や社会貢献ができる。感謝されることもあり、やりがいを感じられます。

🔴デメリット

【交際、結婚】相手や時期によって許可されないこともある。
超時間労働】不規則な勤務。30時間以上の連続勤務や、夜勤が多いことも。【睡眠、食事の確保】が難しい場合もあります。
精神的負担】遺族、被害者、被疑者など接する機会が多く、負の感情に巻き込まれる。
家族との時間】は、確保しづらく約束はできない。
居住地】居住地は許可制。通勤時間や距離によって制限があります。
【海外旅行の制限】海外旅行は許可制で、渡航禁止もある。長期の国内旅行も制限があります。
飲酒の制限】仕事帰りの飲酒は届け出が必要。無断飲酒の事故は処分対象です。
パワハラ】部署や所属にもよりますが、厳しい責や指導があります。
武道訓練】は60歳を過ぎても、勤務時間以外に行われます。
昇任試験】昇任には試験合格が必要ですが、仕事との両立が難しい。
休暇の制限】年末年始、GW、夏休みなど勤務部署によってはほとんどありません。土日祝日も交代勤務のため、休みとは限りません。

 🔴まとめ

給料や、安定性のある警察官ですが、長時間労働や、精神的な負担も大きい職種です。
警察官を志す方は、家族も共にあることを考慮の上、ご判断ください。