- 「君には、ここを読んでもらう」「何なら、今からでもいい」
- Q1:映画『教場』のように教官は一人で絶対権力を持っているの?
- Q2:警察学校は“適性のない人を振るい落とす場所”なの?
- Q3:では、なぜあれほど厳しいの?
- Q4:ドラマのような裏切りや心理戦はあるの?
- Q5:昔と今で環境は違う?
- Q6:それでもなぜ警察の不祥事はなくならないの?
- 結論:『教場』はリアルか?フィクションか?
- まとめ:映画をきっかけに考えるべき本当の問題
- Q1:朝は何時に始まるのですか?
- 6:30 点呼・清掃
- 7:30 朝食
- 8:30 午前授業開始
- 10:30 教練(きょうれん)
- 12:00 昼食
- 13:00 武道・逮捕術・射撃理論
- 16:30 終礼
- 17:00 夕食
- 19:00 自習時間
- 22:00 消灯
「君には、ここを読んでもらう」「何なら、今からでもいい」
木村拓哉さん主演の『教場』シリーズを見て、「警察学校ってあんなに冷酷なの?」「本当に退校届を突きつけられるの?」と疑問を持った人は多いでしょう。
パンフレットや、公式見解には出てこない、リアルな現実の一面をより踏み込んだ内容でお伝えできればと思います。
ドラマと現実の決定的な違い、そして本当に考えるべき問題点をQ&A形式で深掘りします。
Q1:映画『教場』のように教官は一人で絶対権力を持っているの?
結論:いいえ。実際は2人体制です。
ドラマでは風間教官が、ほぼ単独で教場を支配しています。しかし実際の警察学校では、
-
教官(警部補)
-
助教(巡査部長)
の2人1組体制が基本です。あとから出てますね。
さらに、射撃・柔道・剣道・救急法などは専門教官が別に存在します。
ドラマは物語性を高めるために「孤高のカリスマ」に集約していますが、現実はもっと組織的です。
Q2:警察学校は“適性のない人を振るい落とす場所”なの?
実際は逆です。目的は“引き上げ”です。
ドラマでは退校届を突きつけられる場面が象徴的ですが、現実の警察組織は深刻な人手不足に直面しています。
-
志願者減少
-
辞退者増加
-
若手不足
そのため、簡単に辞めさせるどころか、むしろ「引き止める」傾向が強いのが実情です。
警察学校の本来の目的は、
国家権力を扱ってよい最低限のラインまで育てること
人格破壊ではなく、事故や不祥事を防ぐための“自己防止的教育”が中心です。
Q3:では、なぜあれほど厳しいの?
厳しさの本質は「恐怖」ではなく「統制」です。
警察は組織行動が命です。
現場では命令系統が乱れれば重大事故につながります。
そのため、
-
教練(行進訓練)
-
礼式
-
団体生活
-
時間厳守
といった規律が徹底されます。
実際の厳しさは、心理的な追い込みよりも、
規律によるストレスと閉塞感
にあると言われています。スマホを所持できないのは、かなりつらいかも。
Q4:ドラマのような裏切りや心理戦はあるの?
ほぼありません。
現実の警察学校生活は非常に忙しく、
-
点呼
-
掃除
-
授業
-
訓練
で一日が終わります。
陰謀を巡らせる余裕はないのが実態です。
むしろ学生同士の助け合いの方が多いといいます。
Q5:昔と今で環境は違う?
大きく変わっています。
昭和期:
-
8人部屋
-
男女接触ほぼ禁止
-
厳格な外出制限
現在:
-
個室化が進む
-
男女共学
-
ハラスメント対策強化
時代に合わせて環境は改善されています。
Q6:それでもなぜ警察の不祥事はなくならないの?
ここが最も重要な論点です。
厳しい教育を受けても不祥事が起きる理由は、構造的問題にあります。
① 教育は「人格完成」を目的としていない
最低ラインまで引き上げる教育であり、人格を完全に作り変えるわけではありません。
② 現場配属後の影響
配属先の上司・部署文化・人間関係が大きく作用します。
学校よりも、現場の空気の方が人格形成に影響する場合もあります。
③ 強い規律の反動
閉塞的環境を経験した反動が、歪んだ形で出る可能性も指摘されています。
つまり問題は「学校の厳しさ不足」ではなく、
組織文化と現場環境のマネジメント
にある可能性が高いのです。
結論:『教場』はリアルか?フィクションか?
答えは「両方」です。
-
教練や礼式などの訓練描写は非常にリアル
-
しかし教育思想や教官像は、強調演出が強い
映画はエンターテインメントとして優れていますが、
現実の警察学校は
「人格を壊す場所」ではなく
「組織人としての基準を叩き込む場所」
です。
まとめ:映画をきっかけに考えるべき本当の問題
映画を見て怖がる必要はありません。
本当に考えるべきは、
-
若手不足
-
現場のストレス管理
-
組織文化の透明性
といった構造的課題です。
『教場』は警察学校の入口を描いた作品。
しかし警察官の人生は、卒業後からが本番なのです。
Q1:朝は何時に始まるのですか?
6:00 起床
寮生活が基本です。
起床ラッパ、または館内放送で一斉に起きます。
-
布団整理
-
身支度
-
居室点検準備
ここで既に「統制」が始まっています。
目的は精神的追い込みではなく、
時間厳守と集団生活への適応
です。
6:30 点呼・清掃
-
人員確認
-
健康確認
-
共有事項伝達
その後、校内清掃。
ここが重要です。
警察学校では「掃除」が重視されます。
理由は単純で、
小さな乱れを放置する者は、現場でも乱れる
という考え方があるからです。
映画のような怒号よりも、
こうした地道な規律の方が日常です。
7:30 朝食
基本は集団行動。
私語制限がある場合もあります。
とはいえ、ずっと無言というわけではありません。
学校や期によって差があります。
8:30 午前授業開始
内容は多岐にわたります。
-
刑法
-
刑事訴訟法
-
道路交通法
-
警察官職務執行法
-
地域警察活動
いわば「法律専門学校」の側面があります。
映画では心理描写が中心ですが、
現実は座学の比重が非常に大きい。
10:30 教練(きょうれん)
ここでよく誤解されるのが「強連」です。
正式には教練。
-
行進
-
礼式動作
-
整列
-
号令即応
統一行動、連帯責任、怒鳴られることが目的ではありません。
目的は、
命令→即応→統一動作
を身体で覚えること。個人の優劣を競う場ではありません。
集団事故防止の基礎訓練です。
12:00 昼食
短時間で済ませます。
午後に備え、休息も重要です。
13:00 武道・逮捕術・射撃理論
-
柔道または剣道
-
逮捕術
-
警棒使用
-
拳銃理論(実弾は限られた回数)
ここは体力勝負。それぞれ専門の教官がいます。
映画的な緊張感はあるものの、
大半は反復練習です。
16:30 終礼
-
本日の反省
-
連絡事項
-
翌日の予定確認
映画のような退校宣告は日常的ではありません。
17:00 夕食
この時間が精神的には一番安堵します。
同期との会話が支えになります。
実際には、
学生同士の助け合いが強い
という証言もあります。
19:00 自習時間
ここが重要です。
法律試験に合格できなければ卒業できません。
心理戦よりも、
法律暗記との戦い
の方が現実的です。
22:00 消灯
外出は制限あり。
スマートフォン利用も規則に従います。
閉塞感は確かにあります。
しかしそれは、
国家権力を扱う前段階の統制訓練
という意味合いが強い。
今回は初回ということもあり、概要的な説明となりましたが、警察学校に興味を持たれた方に有益に選択肢になればと願っています。一部自治体では、採用年齢制限が60才まで引き上げるという深刻さです。

