宮下草薙のコンビ仲、不仲?
笑いのセンスに自信満々でプライドが高い宮下と、ネガティブで小中高とほとんど誰とも喋らなかった引っ込み思案の草薙、という凸凹の二人が組んでいる若手お笑いコンビ「宮下草薙」。
宮下と草薙は、特に幼馴染や同級生というわけではなく(年齢も宮下が一つ年上)、太田プロの養成所の同期、というのが出会いのきっかけだ。
ピン芸人として活動していた宮下が、その頃解散を繰り返し芸人を辞めようとしていた草薙に声をかけ、宮下草薙を結成する。
コンビ仲は不仲とも言われるが、実際は悪いとも良いとも言えない複雑な関係性。
宮下は、草薙と同じアパートの隣の隣の部屋に引っ越し、『IPPONグランプリ』などバラエティ番組を教材にしては感想を言わせたり、近所を一緒に歩いてロケの練習をしてはダメ出しをする。
また、食事面にも口を出し、頭が良くなるからと草薙にサバ缶ばかり食べさせたり、飲酒が激しいので禁酒させるなど、お笑いにストイックな宮下に対し、草薙がストレスを溜め込んでいる側面もあるようだ。
宮下が押し付けがましく、草薙が癇癪を起こし、二人はよく喧嘩になる。
それでも、「悪かったな」と先に折れるのは宮下のほうで、その点で宮下草薙はコンビ仲が保たれている(これまで草薙が解散してきたコンビでは、相方が折れることもなく、そのまま空気が悪くなって解散、ということが多かったようである)。
先に折れる理由として、宮下は、草薙が面白いからと語り、お笑いの面で、草薙を相当高く評価している。
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結成当初からこの姿勢は変わらず、養成所の芸人を誰も面白いと思わなかった宮下が、唯一面白いと思ったのが草薙で、この芸人を世に出すのが自分の責務だと、「じゃないほう芸人」に自分がなる覚悟でコンビ結成に踏み切ったそうだ。
一方の草薙も、ネタ作成者は草薙だが、宮下に数本のネタをLINEで送り、宮下が選んだものがしっかりウケることから宮下をリスペクトしている面もある。
また、宮下がいることで草薙は精神的に安心するようだ(ただ、草薙は、コンビ結成前の養成所時代、作家に食ってかかる宮下のことが嫌いだったと言う)。
最近では、草薙がピンでテレビに出る機会も増え、立場が逆転しつつあり、「もう俺、お前(宮下)を越えたんだよ」と叫ぶのが一つのお決まりのネタにもなっている。
決して不仲というわけではなく、根っこでは互いに深い信頼関係がありながら、ときどき喧嘩をする、という間柄のようだ。