霜降り明星の衣装と黄色いネクタイ
漫才師がスーツ姿を着る理由
芸人にとって衣装はイメージを持ってもらうためにも重要なポイントとなる。
たとえば、和牛で言うとツッコミの川西のほうが青ジャケットを羽織っている印象が強く、銀シャリも揃いの青いスーツを着ている。
その話芸とは裏腹に、衣装は意外ときっちりとしたスーツ姿で登場することも多い漫才師。
古くは、吉本興業創世記に活躍した漫才師のエンタツアチャコがスーツ姿で漫才を披露し(エンタツアチャコの写真を見る)、このコンビが日本における「スーツ姿としゃべくり漫才」の起源と言われる。
それでは、一体なぜ漫才師にスーツ姿が多いのだろうか。
理由としては、無個性にすることで話芸を際立たせるといった意味合いの他に、しゃべくり漫才のルーツである(平安時代が発祥とされる萬歳というのもある)アメリカの「ダブルアクト」の影響が大きいと考えられている。
なぜ漫才のコンビはスーツを着るのか。
それは、漫才のルーツでもあるアメリカの「ダブルアクト」という話芸にありました。第二次世界大戦前ごろから戦後すぐあたりまで、人気のあった二人組での話芸です。
アメリカンジョークの掛け合いみたいなものです。ダブルアクトの舞台に出演している芸人さんはスーツを着ていたというわけです。
スーツ姿。このシンプルなスタイルが、漫才の王道スタイルとして連綿と続いているようだ。
霜降り明星とネクタイ
お笑いコンビ霜降り明星の二人も、衣装にこだわりがあるようで、スーツ姿にチャームポイントとして「黄色いネクタイ」をよく見かける。
この黄色いネクタイの衣装は、ツッコミの粗品が、黄色いネクタイのイメージをつけよう、ということからせいやに持ちかけ、付けるようになったと、霜降り明星のYouTubeチャンネルで語られている。
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ただ最近は、衣装係のひとが服を決めるようになったこともあり、黄色いネクタイは気合を入れたいときなどに限るようになっているとか。
ちなみに、黄色いネクタイの衣装の前は、せいやがオレンジのシャツに白い蝶ネクタイ、粗品がルパン三世の格好で漫才をしていた。
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さらに、その一個前は二人とも黒ジャケットに、ネクタイが、上半分青、下半分オレンジ(せいやは上下の色が逆)の衣装。
このネクタイは粗品がベランダでスプレーを使って自作で色付けたと言う。
出典 : 笑い飯・千鳥の舌舌舌舌
他にも、衣装をときどき変更し、その時代ごとに調子の良し悪しもあったようで、一番暗黒時代だったのは、せいやが青いジャケットでオレンジのシャツのときだったと言う。
一番やばかった時代は、僕が青いジャケットを着て、なかオレンジのシャツ。あの時代が一番やばかった。
俺の青いジャケット着てる動画、全部消して欲しいもん。(せいや)
せいやが青いジャケットを着た時代の霜降り明星の漫才を探したら、吉本興業の公式チャンネルに昔の漫才の動画がばっちりアップされていた。
普通に面白いと思う。途中、粗品がボケに、せいやがツッコミに変わる。