納言の絶妙な街いじり
お笑い第七世代に含まれる男女の若手お笑いコンビ「納言」のネタでは、ネタの入りの街いじりが恒例となっている。
ボケの薄幸は髪色も明るくヤンキー風の口調で、街いじりの言葉のチョイスも絶妙なラインをつく。
以下、納言のネタで登場する街いじり一覧。
鶯谷はションベンくせえ街だなぁ、おい。
神田の女はすぐ金券ショップに入るなぁ、おい。
蒲田に来ちまったら、これはもう生きては帰れねえやなぁ、おい。
渋谷はもうバイオハザードみてえな街だなぁ、おい。
恵比寿の女は冗談が通じねえなぁ、おい。
小岩の女はひざ小僧が汚ねえなぁ、おい。
PR
西川口はもう人間の住む街じゃねえなぁ、おい。
住んでいる街の悪口を言われるとムッとなる可能性もあり、ネタの入りとしては危険なギャンブルになる。
しかし、薄幸のやさぐれたヤンキー風の口調と、ふんわりとした街のイメージで本質を掠める言葉選びは、あまり嫌味に聞こえない。
ネタ作りは基本的に幸が担当し、このネタ冒頭の街いじりも幸が言った(文章を書いたり読んだりするのが苦手のため)言葉を、相方の安部が書く。
街いじりのフレーズは思ったことを言っているそうで、特に幸が現在住んでいる高円寺については数多くあると言う。
街ネタのフレーズは、実際にその街に行ったときに思いついたり、イメージで書くこともあり、普通に歩きながら、「この女ひざ小僧きたねえな」と思ったら完成するそうだ。
幸はプライベートでも漫才中のときの雰囲気そのままとのこと。ちなみに、この薄幸(すすきみゆき)という芸名の名付け親はビートたけしである。