かが屋のコンビ結成、きっかけはバイト先のコンビニの店長
お笑い第七世代の若手コント師かが屋の加賀と賀屋、二人がコンビを結成したきっかけとなったのはバイト先のコンビニの店長だった。
吉本の養成所NSCに通っていた加賀は、コントがしたいとNSCを中退し、一人で東京に上京。ファミマでアルバイトをしながら生活をしていた。
加賀のシフトは朝勤。一方、同時期、後に相方になる大学生の賀屋も同じコンビニの夜勤務としてバイトをしていた。
朝と夜のシフトだったので、加賀と賀屋が顔を合わすことはなかった。
しかし、朝に入ったり夜に入ったりするファミマの店長が、「朝の加賀くん(夜の賀屋くん)はお笑いが好きらしいよ」と情報の仲介をしていたので、お互い「お笑い好きの同僚がいる」と存在だけは知っていた。
趣味が合うバイトメンバーがいると話には聞いていたものの、二人は一年近く顔を合わせることはなく、初対面は暮れの忘年会のときだった。
この忘年会も、コンビニの店長がバイト先のメンバーの親睦を深めようと、わざわざ自分だけシフトに入ったり派遣を雇い、なるべく多くのひとが参加できるように取り計らってくれた。
せっかくの忘年会だったが、人見知りだった加賀は空気に耐えられず、途中で喫煙所にタバコを吸いにいった。
そのとき、「ここだ」と思った賀屋は、加賀を追いかけると、背中越しに、「バナナマン好きの賀屋くん?」と声をかけた。
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唐突に声をかけられた賀屋は、最初背筋がぞっとしたと言う。
しかし、その後会話を重ねていくうちに、趣味が合ったり賀屋もネタを書いていることを知り、自然と二人でネタを考えるようになっていく。
こうして互いの名字をくっつけたお笑いコンビ「かが屋」が結成される。
偶然にも、コンビニがファミリーマートだったことから、「あなたと、コンビに」。店長の名前が「大矢さん」ということで、キューピッドの矢、と賀屋はインタビューで語っている(参照 : 「あなたと、 コンビに」が結びつけた“隅っこ”コント師、かが屋の真実)。
ちなみに、加賀はもともと芸人志望だったが、賀屋は就活間際の大学生で、どちらかと言うと放送作家志望(憧れは放送作家のオークラ)だったそうだ。
かが屋結成後、二人はマセキ芸能社のオーディションを受け、無事に合格。賀屋の大学卒業後にデビューする。