お笑いの雑学

コント村〜メンバー、由来、目標〜

コント村〜メンバー、由来、目標〜

ミュージシャンでは、テレビで露出が少なくても食えているミュージシャンがいる。俳優でも、それほど有名じゃなくても食える俳優がいる。

コント師でも、知名度が低くても食えるコント師を増やしたい、という理念から、若手コント師たちが集って活動しているのが「コント村」。

コント村の主要メンバーは、ハナコ(秋山)かが屋(加賀)ゾフィー(上田)ザ・マミィ(林田)のコントを愛する若手お笑い芸人たち。

村長は、コントに対する熱い想いを持っているゾフィーの上田航平。

画像 : ゾフィー 上田(左)|グレープカンパニー

上田はもともと大学卒業後に劇団を旗揚げるなど、チームのまとめ役でもあった(ただ当時尖っていたため突然劇団員50人が全員辞める事態に)。

コント村とは

コント村とは、どういった目的のもとに集まっているかと言うと、「キングオブコントで優勝を目指し、その後それぞれが単独ライブを行なって生活できるようになるという一本の道筋だけではなく、別の角度から、もっとコントで生活できるように(上田)」というのが基本にある。

そして、最後に「世界を目指す」。結成年は2018年。

以下、以前、上田村長が語っていた、コント村が世界を目指すに当たって行いたいと目論んでいる10のこと。

1、(仮)を外す

もともとは老後にコントを好きなひとが集まって集団コントができるような、「ほんとうの村を日本のどこかにつくりたい、そうしたら寂しくないでしょ」という壮大な夢が「コント村」の名前の由来。

最初、上田が漠然とつけた名前で、その後、コントのネタなどについて語り合うLINEのグループとして作成。

そのため「コント村(仮)」と称していたが、まずはこの(仮)を外し、「シーズン2」をスタートさせる。

ちなみに、シーズン1のテーマは「解放」。コントへの熱い想いを語る、コントの創作過程を見せる。

シャイなひとも多いコント師。「今までみんなが閉じ込めていたコントに対する想いをまずは解放する」。

シーズン2が「始動」。(仮)を外し、実際にネタをつくる、ライブを行う。

2、ライブツアーをやる

コント村として、全国ライブツアーを行なって、日本中で「コント」の布教活動を行う。メンバーは、ハナコ、ゾフィー、かが屋、ザ・マミィ。

さらに、ライブに面白コント師を何組かゲストで呼んだり、コント村のトークライブを行う。

トークライブを行うことで、世間に対し、閉鎖的でマニアックになりすぎないような解放的な形を目指す。

そして、このライブが、コントに興味を持った人たちに向けた「コント初心者の入り口」になる。

たとえば、キングオブコントを見て、あのネタ面白いな、と思っても、お笑いライブに行くのは(もともとのお笑いファンでないかぎり)抵抗がある。

そういう人でも気軽に「とりあえずコント見てみたい」と思ったら行けるようなライブにする。

また、このコント村ライブは、それぞれのコンビやトリオの単独ライブへの導線となるように。

ゲストで呼ぶ“面白コント師”は、まだコントでは食えていない。

でも、彼らが面白いと思ったコント師をしっかり選び、コント村ライブに来てくれた人たちが今度はその面白コント師のライブに行こう、というきっかけになる「場」をつくる。

3、村民を増やす

これまでは少数精鋭だったものの、今後は、徐々に村民を増やすことも検討中とのこと。

ただし、コント村の村民になるには以下の3つの条件が必要になる。この条件さえ満たせば、ぜひ入ってほしい、と村長を言う。

村民の条件

  1. コントが異常に好きなひと。
  2. 理想は、コントだけで飯が食いたいひと。
  3. 理想は、死ぬまでコントがやりたいひと。

この条件に加え、協調性が求められる。

4、コント番組をつくる

次に、コント番組をつくる。

このコント番組は、たとえば「クラウドファンディング」で資金を集めるなど、色々な形でチャレンジする。

プロデューサー的なひとや編集ができるひとも仲間に。ただ、ちょっと具体的ではないので、「この辺りは全部オークラさん(若手コント師に愛情深い敏腕放送作家)に要相談」。

全国ライブをし、仲間を集め、番組をつくる。

ここまでは現実的な目標で、5以降は夢の話になってくると村長。

5、コントのサブスクをつくる

サブスクリプションとは、月額など一定期間の利用料を払い、その期間は見放題になるネット配信サービスのこと。

動画ならAmazonプライムやNetflix、音楽ならAppleMusicやSpotifyなどがある。

定額で、コント見放題のチャンネルをつくり、「シュール」「ベタ」「ブラック」「日常」などのジャンル分けがされ、あるコントを見たら、そのコントに似た別のコントがおすすめされる仕組みに。

結果、単独ライブに足を運ぶきっかけにもなる。月額利用料は980円。Spotifyスポティファイならぬ「コンティファイ」。

6、コントだけで飯が食える世界になる

こうしたステップを踏んでいけば、コントだけで飯が食える世界になる。

キングオブコント決勝進出者はもちろん、準決勝進出者もほとんど飯が食える世界に。「知名度こそ低いが音楽だけで食えるひとも、知名度こそ低いが俳優だけで飯が食えるひともたくさんいるなら、知名度こそ低いがコントだけで食えるコント師がたくさんいてもいいじゃないか!(上田村長)」

コントが面白ければ飯が食える、となれば、コント業界がさらに盛り上がり、ネタの質も高まる。

ここから、実現度という点ではさらに難しくなる。

7、Netflixで世界に向けたコント番組をつくる

日本のコント業界が盛り上がれば、いよいよ世界で愛されるコントとは何か、と考える。

日本中のコント師が集まり、世界に向けて面白いコントを発信する。

海外でも、「コントムラァ」と言う人たちがたくさん出てくる。

8、アカデミー賞受賞

コント村が世界中で評価されるようになり、日本文化と言えば、アニメ、漫画、コントになる。

そして、「コント」という言葉が世界共通語に。

世界各国から日本のコントを見にわざわざ訪れるようになり、また単独ライブも海外公演が当たり前の時代になる。

9、世界のコント師とラスベガスでコントをつくる

コントはついに世界のいただきに。世界中で異常にコントが増え、キングオブコントWORLDが開催。この大会は、戦うのではなく、ラスベガスで合同ライブ。MCは映画監督のクエンティン・タランティーノ。

ハリウッドスターもコントを実演する。

10、コント国をつくる

最終目的地は、「コント国」へ。「そうして私が“キングオブコント”に(上田)」

この熱のこもった上田村長のコント村のプレゼンは、コント村の公式YouTubeチャンネルで配信中。

できることから小さく始め、仲間を集いながら、歩んでいく道筋とビジョンについて語る、という点ではビジネスの世界でも参考になると思う。

ハイスクールマンザイ

ハイスクールマンザイは、2009年から行われている高校生のお笑いチャンピオンを決める大会。よしもとクリエイティブ・エージェンシー主催で、通称「H-1甲子園」。2008年までは「全国高等学校お笑い選手権 M-1甲子園」という大会だったが、2009年にリニューアル。第一回大会の決勝進出者には、現霜降り明星の粗品がいる(「スペード」というコンビで出場)。

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